膀胱腫瘍

症状(最初は尿中の出血と凝血)は2007年6月に始まり、超音波による検査で、膀胱腫瘍があることがわかりました。初期治療の担当は自然療法を行う医師であり、私の夫は対症療法に対して完全に哲学的に反対だったので、私たちはこの担当医と共に治癒プロセスに向かうことに決めました。かなり初期の段階で担当医が夫の治療養生法の中で714Xを使うことも可能だと提案し、ビデオを貸して下さいました。しかし最初は、これが一体どのように作用するのかよく理解せず、そしてこの段階では癌の診断を受けたことで何に直面しているのかも良く解らなかったため、躊躇していました。そして担当医と共に様々な理学療法を試し、腫瘍の成長を遅らせることには成功しましたが、その大きさは徐々に増していきました。感染と毒素が問題の根源であるとはっきりわかっており、これに対処する一方で腫瘍の進行を抑え出血を抑制するということは、絶妙なバランスでした。2008年8月に急速かつかなり突然の失血が起こり、緊急救命室に運ばれ病院で一夜を過ごし、4単位の輸血を行いました。この後、担当医と共に治療継続すると同時に、治癒を可能とするために必要な変化も我々の心と精神に留めました。

2010年5月に早送り-軽度から中程度そして重度な出血が比較的長期続いたことで、夫は体力を落とし、非常に衰弱したため、再び緊急救命室に入ることとなってしまいました。この時の夫の容態は、医師が失血による心臓への影響を心配するほどまで悪化しており、集中治療室(ICU)に収容されました。間もなく輸血が始まりました。CTスキャンにより、存在すると知っていた腫瘍が映し出されましたが、ひとつのみでした(前回のスキャンでは、もうひとつ、小さい腫瘍が腎臓壁にあるとされていました)-これが右の腎臓の尿管をふさいでいたのです。

医師団は膀胱鏡検査をしながら膀胱を洗い流し、血栓を取り除き、同時に手術によって焼灼により(切除ではない)腫瘍を除去することを勧めました。衰弱し、やや「霧にとざされた」状態で、また少したじたじしていた夫は、当初この処置を好みませんでしたが、私たちは一晩よく考えた上で翌朝、同意しました。腫瘍の大きさは、この処置の限界を超えるほどの大きさであったため、泌尿器科医は腫瘍を完全に取り除けるかどうか確信していませんでした。泌尿器科医の、「全て取った」という言葉が私にもたらした安堵感を表現するのは難しいです-新たな希望の一歩でした。残念ながら、腫瘍学レポートによると、癌は膀胱壁を貫いていたのでした-筋肉組織の中まで到達していたのです。右の尿管の中にステントが入れられました。ICUに二晩泊まり、そのうち一晩は通常の病室で何度も洗浄を行い、別の夜は手術室にて6単位の輸血を行い、帰宅しました。

私たちは病院に向かう直前に、担当医が進めたとおり714Xを試す必要があると決意し、注文しておきました。退院して約一週間後、製品が届くとすぐに使い始めました。入院した直後に、泌尿器科医と相談しましたが、彼の見通しはあまり良くなく、実際、かなり気のめいる内容でした。彼は膀胱そして前立腺と「袋」の除去を勧めました。彼は、癌が既に体内のほかの部位に転移している可能性が50%あるといいました。これは泌尿器科医が提案した唯一の「治療」で、夫はこれを拒否しました。泌尿器科医は、進行を観察し、膀胱鏡検査を再度行い、3ヶ月後(8月)にステントを取り除くと言いました。これは714Xの4周期目の最後の日でした。膀胱鏡検査の結果、泌尿器科医が癌に関係しているとした斑点が見え、彼はこれは予想していた通りであるが、彼はこれより多くの斑点があると予想していたと言いました。ありがたいことに、腎臓の機能は基本的には正常に戻っていました。泌尿器科医は、3ヵ月後(11月)に再び膀胱鏡検査を行うことを提案しました。これは9周期の1日目でした。

勧められたとおり、私たちは2月に再び検査を行いました-私たちを喜ばせ、泌尿器科医を驚かせ続けたのは、膀胱壁には手術による瘢痕があるのみで、膀胱鏡で見られる癌の跡は何もなかったのです。医師は、私たちが行っていることが何であれそれを継続し、3、4ヶ月後に戻って来るように言いました。714Xの10周期を終えた後、夫は少し間を置きましたが、4月末に、また勧められたとおり3周期を継続して行いました。この3周期のうち2周期に入って数日目に、夫は再び膀胱鏡検査を行いました。今回は、6mmの非常に小さい乳頭状の腫瘍が、もともと膀胱壁にあった大きな腫瘍の反対側に見つかり、これもまた「バグビー」によって切除されました。我々は、当然ながら完治という報告を望んでいましたが、その一方で泌尿器科医は私たちを激励し、ある意味、スタート地点に戻って来ており、今後、小さいが抵抗力のある再発があるのみであれば、従来どおりの治療法であるBCG(膀胱に結核菌の一種を導入してがん細胞を破壊するもの)を薦めると言いました。そしてレポートの中で、夫の病は切除によって治癒された可能性が少なからずあると提言したのです。

私たちは、夫の治癒がここまで前進してきたことに714Xは不可欠であったということに疑いを持っておらず、再発なしに完治できると望みを持っています。今後も714Xを用いた養生法のいずれかを継続し、定期的な膀胱鏡検査を続けていく予定です。

D & P
ダイアン・ケリー、パトリック・ケリー
2011年8月